にじのおうちのこと

にじのおうち。

シュタイナー（ドイツの思想家）の理念を大切にしながら、
お母さんと未就園の子供たちの心の居場所として
活動している育児組織です。

立ち上げてから４年目を迎えました。

ここではお母さんと子供達が一緒に時間を過ごします。
子供達は木のおもちゃで静かに遊び、お母さんは傍らで
手仕事をします。（いつもは羊毛でオブジェを作ります。）
手仕事の間に、お母さん達はゆっくりと自分を振り返りながら
最近感じたことや日々の小さな小さな出来事について
語り合います。

参加する方はこの「語り」の時間をとても大切に思っているようです。

話しながら、自分でも「あー私って、そういう風に感じてたんだー」
と確認したり、他の人たちの話を聞きながら気づくことがあったり。

私達が大切にしているのは母親の自己教育。
「子供は種子であり、 親の役割はその種子がきちんと発芽して 自分の花を咲かせることができるように、土壌を整え水をやり、 環境を整えてあげる事だ」
というシュタイナーの根本的な思想に共感しています。
まるで、園芸家のような親や教育者の姿勢を大切に
しているのです。

このことは現在の日本教育で主流となっている、競争や詰め込み
の態度とは大きく異なります。

にじのおうちが大好きで通った娘もいつのまにかもう小学２年生。
日常に絡めとられ、自分の信じる道を貫く事に精神力がいるなぁと
実感する日々。
でも、精神的に帰れる場所はいつも「にじのおうち」の
やさしく光あふれる温かい時間と仲間達の存在です。

この４月から、また那珂川町の中央公民館にお引越しして
リニューアルスタートすることになりました。

せんえつながら、これまでに引き続き、私がお世話役を
させていただくことになりました。

その日は仕事を夫におしつけて、「仕事もくらしもどちらも大事！」
をモットーに、新たなる出会いを楽しみにしている今日この頃です。