遅ればせながら(?)ゲド戦記のこと。 [お知らせ]
数年前にジブリの映画にもなったゲド戦記。
当時無料で配られていた「ゲドを読む」というフリーブックを
いつの間にか夫が貰ってきていて、最近、家の書棚にあるのを
発見し、仕事の合間にパラパラとよんでみました。
糸井重里さん、河合隼雄さん、宮崎駿さん、中沢新一さん、原作の訳者の方など、
そうそうたるメンバーの「ゲド戦記」に関する記事がのっていて、
「これがタダ!?」というくらい内容の濃いものでした。
一つ一つの記事を読んでみると無性に原作が読みたくなり、
本屋をハシゴして(意外と置いていない店が多かったのですが・・)
ようやく3巻かき集めました。
(ちなみに全部で6巻あります)
この本は、いわゆるファンタジーのカテゴリーに分類されていて、
内容がとても深いです。
反キリスト教的な思想をアメリカ人の女性が書いているという点でも
興味が湧きました。
それから、私が一生のうちで一度でいいからお会いしてみたかった
河合隼雄さんが「ゲド戦記」を日本に広めた第一人者であったことも
興味を持った理由の一つです。
(残念ながら彼は昨年の5月に他界されましたが・・)
(カウンセリングは無理でも、遠目でも、講演会でもいいから、とにかく一度お会いしたかった!!)
ゲド戦記の根底にはユングや老子の思想がちりばめられていて、
輪廻転生のことについても触れています。
この本を読んでいて感じることが沢山ありました。
自分が排除してきたもの、軽蔑してきたもの、無視してきたものと、
自分は「きれいに」「ただしく」生きているという思い上がり。
これをすべてひっくるめ、受け入れたときに本当の自分に気づくのだと
いう第1巻にはとても感銘を受けました。
仕事そっちのけでよみたいくらい。(ごめんね、冗談です)←夫へのいいわけ
現在第3巻を読破中です。
心にぐっとくる名文がいくつかありました。
ちょっとだけ、ご紹介します。
ル=グウィン著
岩波書店より発売されています。
映画のゲド戦記はいわゆる「外伝」的なもので原作とはかなり違いますが、
約2時間程度で伝えなければならないメッセージを表現するためにはやむをえなかったのでしょう。
うまく言えないけれど、感銘を受ける本に出会えたことに感謝したくなりました。
当時無料で配られていた「ゲドを読む」というフリーブックを
いつの間にか夫が貰ってきていて、最近、家の書棚にあるのを
発見し、仕事の合間にパラパラとよんでみました。
糸井重里さん、河合隼雄さん、宮崎駿さん、中沢新一さん、原作の訳者の方など、
そうそうたるメンバーの「ゲド戦記」に関する記事がのっていて、
「これがタダ!?」というくらい内容の濃いものでした。
一つ一つの記事を読んでみると無性に原作が読みたくなり、
本屋をハシゴして(意外と置いていない店が多かったのですが・・)
ようやく3巻かき集めました。
(ちなみに全部で6巻あります)
この本は、いわゆるファンタジーのカテゴリーに分類されていて、
内容がとても深いです。
反キリスト教的な思想をアメリカ人の女性が書いているという点でも
興味が湧きました。
それから、私が一生のうちで一度でいいからお会いしてみたかった
河合隼雄さんが「ゲド戦記」を日本に広めた第一人者であったことも
興味を持った理由の一つです。
(残念ながら彼は昨年の5月に他界されましたが・・)
(カウンセリングは無理でも、遠目でも、講演会でもいいから、とにかく一度お会いしたかった!!)
ゲド戦記の根底にはユングや老子の思想がちりばめられていて、
輪廻転生のことについても触れています。
この本を読んでいて感じることが沢山ありました。
自分が排除してきたもの、軽蔑してきたもの、無視してきたものと、
自分は「きれいに」「ただしく」生きているという思い上がり。
これをすべてひっくるめ、受け入れたときに本当の自分に気づくのだと
いう第1巻にはとても感銘を受けました。
仕事そっちのけでよみたいくらい。(ごめんね、冗談です)←夫へのいいわけ
現在第3巻を読破中です。
心にぐっとくる名文がいくつかありました。
ちょっとだけ、ご紹介します。
「川にもてあそばれ、その流れにたゆとう棒切れになりたくなかったら、人は自ら川にならねばならぬ」 オジオン「影との戦い」(第1巻)
「わたしの名も、あんたの名も、太陽や、泉や、まだ生まれていない子どもの真の名も、みんな 星の輝きがわずかずつゆっくりと語る偉大な言葉の音節なんだ。」 ゲド「影との戦い」(第1巻)
「自由は与えられるものではなくて、選択すべきものであり、しかもその選択は、 必ずしも容易なものではないのだ。坂道をのぼった先に光があることはわかっていても、 重い荷を負った旅人は、ついにその坂道をのぼりきれずに終わるかもしれない。」 「こわれた腕輪」(第2巻)
ル=グウィン著
岩波書店より発売されています。
映画のゲド戦記はいわゆる「外伝」的なもので原作とはかなり違いますが、
約2時間程度で伝えなければならないメッセージを表現するためにはやむをえなかったのでしょう。
うまく言えないけれど、感銘を受ける本に出会えたことに感謝したくなりました。
2008-08-28 13:15
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コメント(4)
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前から読みたかった物語の一つです。
これを機会に読んでみようかな?
by しばちゃん2cv (2008-08-28 21:47)
はにょーーー!!
ゲド戦記についてかくとは・・・。
うちには、全巻あります。人生のいろんな場面でその時期でも読んでいてかんじることやかんがえる
by kiki-to-jiji (2008-08-29 21:20)
はにょーーー!!
ゲド戦記についてかくとは・・・。尊敬する人~宮崎駿のため、もちろん!
うちには、全巻あります。人生のいろんな場面でその時期でも読んでいて考えること、感じること違うんでしょうね。一生読み続けたい本ですね。
映画は、宮崎駿のシュナの旅というのが横線にあるので、あの映画はゲドとはまたちょっと・・・。シュナのたびもとっても面白いのでよんでみてね。駿自身も、試写会の途中で怒りに立ち上がり全部見なかったよ。駿が何度も原作を映画化にとアプローチしていたけど、許しが得られず、今のジブリをみてやっと許可が下りたけど、結局宮崎親子はふりまわされたような・・。あるいみ、息子がかわいそうで・・。
話がそれた。河合隼雄もすきなの?うちの大学の教授だったから。こちらも、とってもとってもすごい人です。精神分析すべてでないとこも。しかし、よくしってるね。
もっと、福岡にいる間に色々とお話ししたかったですね~。話しが合いそうだ・・・。同じ分析でもフロイト派の日本で一番の方は、福岡にいるよ。西園先生って言って今90代かも・・・。私も精神療法の講座で2年お世話になりました。
機会があれば、お話をきいてみてください。
では、ゲド戦記。お互いたいせつにしていきましょう。
by kiki-to-jiji (2008-08-29 21:36)
しばちゃん2cvさん
ぜひー!この機会に読んでみては!とおもいます。
kiki-to-jijiさん
共感しあえる相手が身近にいて嬉しいです。
本当にもうちょっと色々話したかったね。
よく色々しってるんだね~!!!
あるいみ、本職だもんね。
河合隼雄さんは日本神話の分析なんかも面白くて
大好きだよ。フルート好きだったんだよね。
西園先生のこと、少し調べてみます。
ありがとう。
kisskさん
夢空さん
niceありがとうございました。
by akarinotane (2008-09-01 10:03)